PPropFirm比較プロップファーム比較

実践編 4

両建てとは?FXの仕組みとプロップファームでの可否・禁止パターン

同じ「両建て」でも、同一口座内か、口座をまたぐかで扱いが正反対になります。可否は会社ごとに違い、口座をまたぐ両建ては失格に直結します。

結論

両建てとは、同じ銘柄の買いと売りを同時に持つことです。 プロップファームでは「どこで両建てするか」で扱いが正反対になります。同一口座内はルール上認める会社が多い一方、自分の複数口座間や他者・他社との反対売買は、掲載13社すべてが禁止しており、失格・全口座閉鎖に直結します。

  • 同一口座内の両建て:許可する会社が多いが、未確認・制限つきの会社もある。
  • 自分の複数口座間:全社で禁止。片側が必ず勝つ構造になるため。
  • 他者・他社との組み合わせ:最も重い違反。名義が違っても検知される。

以下は2026-07-26時点で全社確認した掲載13社の公開ルールです。両建ての有効性を推奨・保証するものではなく、失格・利益取消しを避けるための規則比較です。

両建てとは — 同じ銘柄の買いと売りを同時に持つこと

両建て(ヘッジ)は、同じ銘柄の買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法です。両方を持っている間は、相場がどちらへ動いても評価損益の合計がほぼ固定されます。含み損の拡大を一時的に止める、決済のタイミングを買いと売りで分ける、といった目的で使われます。

一方で、買いと売りの両方にスプレッドやスワップのコストがかかるため、「実質的には一度決済したのと同じで、コストだけ増える」という見方もあり、手法としての有効性は議論が分かれます。この記事はその優劣には立ち入らず、プロップファームの規則として何が許され、何が失格になるかを整理します。

扱いが分かれる3つのパターン

プロップファームの両建てルールを読むときは、「どこで反対ポジションを持つか」で分けるのが近道です。同じ「両建て」という言葉でも、次の3つで扱いがまったく違います。

会社による

① 同一口座内

1つの口座の中で同じ銘柄の買いと売りを持つ形。リスクを一時的に固定する一般的な使い方で、許可している会社は多いものの、プラットフォームが対応しない会社や、段階によって禁止する会社もあります。

全社禁止

② 自分の複数口座間

口座Aで買い・口座Bで売りのように、自分名義の別口座で反対方向を持つ形。どちらかの口座が必ず利益になる構造のため、掲載全社が禁止しています。

最も重い違反

③ 他者・他社との間

家族・知人・グループや、別のプロップファームの口座と組み合わせて反対売買する形。名義が違っても取引の相関で検知され、全口座閉鎖・契約解除など最も重い処分につながります。

掲載13社の両建て可否(同一口座内)

同一口座内の両建てを公式ルールでどう扱っているかの一覧です。現在、許可を明記しているのは7社です。「未確認」は禁止という意味ではなく、公開資料に明記がないという意味です。明記がないまま使うのはリスクがあるため、購入前にサポートへ確認してください。

会社同一口座内の扱い条件・補足詳細
Fintokei許可許可同一口座内での反対ポジション保有は可ルール記事
SuperFunded商品・プラン別段階別: Funded段階は禁止公式Rules and Conditionsは、同一・別口座を問わず同量・類似数量の反対ポジションを同時に建てる行為をFunded段階の禁止行為に列挙。評価段階での扱いは明示されていませんルール記事
FTMO条件付き条件付き同一口座内の両建ては可。複数口座間のヘッジは禁止ルール記事
FundedNext許可同一口座内のみ許可同一口座内での同時両建ては可能。複数口座間(自分の別口座・グループを含む)で同一資産の反対ポジションを持つことは禁止ルール記事
ThinkCapital未確認未確認公式FAQが明示するのは複数口座間・グループでのヘッジ禁止のみ。同一口座内の両建て可否は公表資料に明示がなく、購入前にサポートへの確認を推奨ルール記事
Axi Select条件付き制限あり両建てしたポジションはユニークトレード(ステージ進級要件の取引数)に数えられません。Axi Trading Platformでは反対方向の注文が自動で相殺され両建て自体が不可。ステージ指標の攻略だけを目的としたヘッジは禁止ルール記事
Fundora許可許可公式FAQでは禁止していないと案内。複数のFundora口座をまたぐ口座間ヘッジは禁止ルール記事
The5ers未確認未確認公式は複数口座・複数事業者間の反対売買と、同一・高相関商品の反対保有による利益日の人為的分散を禁止。通常の同一口座内両建ての可否は明示されておらず、購入前に確認を推奨ルール記事
Hola Prime許可許可同一口座内での同一銘柄の両建ては公式ルールページで許可。同一人物が2口座に分けて反対売買する口座間ヘッジは禁止ルール記事
FundingPips未確認未確認公式Trading Conductが禁止するのは反対口座を使ったヘッジ(opposite account trading)。同一口座内の両建て可否は明示されておらず、購入前に確認を推奨ルール記事
E8 Markets許可可能Forex / Cryptoはhedging system。別口座間の反対売買は禁止ルール記事
BrightFunded許可許可同一口座内での同一銘柄の両建ては公式ヘルプで許可。複数口座・複数プラットフォーム間の反対売買は禁止で、初回検知はSoft Breach(警告メール+全ポジション決済)ルール記事
PipFarm許可可能同じ口座内は可。口座間・他社間のヘッジは禁止ルール記事

口座をまたぐ両建ては、どの会社も禁止している

自分の複数口座間、グループ・他者との間、別のプロップファームとの間の反対売買は、全社が禁止しています。各社の禁止条件と、違反した場合の扱いをまとめました。

Fintokei

  • 複数アカウント間の反対売買ヘッジ:異なるFintokeiアカウント間、または異なる顧客間でロング/ショートを同時に建てる行為。発覚時は全口座閉鎖・契約解除
公式出典を含む解説へ →

SuperFunded

  • 両建て(Funded段階):同一・別口座を問わず、同量・類似数量の反対ポジションを同時に建てる行為はFunded段階で禁止(公式Rules and Conditions)
公式出典を含む解説へ →

FundedNext

  • 複数口座間のヘッジ:自分の別口座やグループで同一資産の反対ポジションを持つこと(例: 口座AでEURUSD買い・口座Bで売り)。ヘッジは同一口座内のみ可
公式出典を含む解説へ →

Axi Select

  • ステージ指標を攻略するだけのヘッジ:本来のリスク管理ではなく、ステージ要件を操作する目的のヘッジは禁止
公式出典を含む解説へ →

The5ers

  • ヘッジ・リバースアービトラージ:複数口座・複数事業者で反対売買を組み合わせる行為。
  • 人工的な利益日分散:ヘッジや部分決済で最低利益日を形式的に作る行為。
公式出典を含む解説へ →

E8 Markets

  • 口座間ヘッジ:自分名義を含む複数口座で同一資産の反対売買を行うことは禁止。同一の単一口座内ヘッジは可
公式出典を含む解説へ →

PipFarm

  • クロスアカウント・クロス会社ヘッジ:別口座・別利用者・別プロップファームとの反対売買は禁止
公式出典を含む解説へ →

「検知されなければよい」は通用しません。 各社は口座間・利用者間の取引相関を監視しており、発覚すれば利益取消しだけでなく、全口座閉鎖・契約解除になります。違反の種類と処分の分け方はチャレンジの仕組みで解説しています。

両建てを使う前の確認手順

  1. 同一口座内の扱いを確認する上の表で自分の候補会社の可否をチェックします。「未確認」の会社では、購入前にサポートへ質問し、回答を保存してください。
  2. プラン・段階ごとの違いを見る評価段階では使えてもFunded段階では禁止など、段階別の会社があります。自分が進む可能性のあるすべての段階で確認してください。
  3. 進級要件への影響を確認する両建てしたポジションが取引数・利益日数の要件に数えられない会社があります。要件は両建て以外の取引で満たす前提で考えてください。
  4. EA・コピーとの組み合わせに注意する自動売買が意図しない反対ポジションを作ってしまうことがあります。EA・自動売買ルールと併せて確認してください。
  5. 他の口座との関係を洗い出す自分の別口座、家族・知人、別のプロップファームとの間で、反対方向のポジションを持っていないか確認します。ここが最も重い違反につながります。

参照した公式資料

同一口座内と口座間で扱いを分けている、代表的な公式資料です。全13社の公式出典は各社のルール記事にまとめています。

両建て規則のよくある質問

Q両建てとは何ですか?
A

同じ銘柄(例: ドル円)の買いポジションと売りポジションを同時に持つことです。相場がどちらに動いても評価損益が固定されるため、損失を一時的に止めたいときや、決済のタイミングを分けたいときに使われます。ヘッジ取引とも呼ばれます。

Qプロップファームで両建てはできますか?
A

「どこで両建てするか」で答えが変わります。同一口座内の両建ては多くの会社がルール上認めていますが、自分の複数口座間や、他の人・他社の口座との反対売買は、掲載各社がすべて禁止しています。同一口座内でも未確認・制限つきの会社があるため、上の比較表と各社ルール記事で確認してください。

Qなぜ口座間の両建ては禁止されるのですか?
A

2つの口座で反対方向を持つと、相場がどちらへ動いても必ず片方の口座が利益になります。損失側の口座は参加費を失うだけで済み、市場リスクなしに評価を通過できてしまうため、評価制度が成り立ちません。多くの会社が最も重い違反として扱います。

Q家族や友人と別々の口座で反対方向を取引するのは問題ありませんか?
A

問題になります。多くの会社は本人の複数口座だけでなく、グループ・家族・知人・別のプロップファームとの組み合わせによる反対売買も禁止しています。口座の名義が違っても、取引パターンの相関から検知され、全口座閉鎖や契約解除につながることがあります。

Q両建てが許可されている会社なら自由に使えますか?
A

許可されていても、完全に自由に使えるわけではありません。段階によって扱いが変わる会社(例: Funded段階のみ禁止)、両建てが進級要件の取引数に数えられない会社、利益日数の人為的な操作とみなす会社があります。許可の有無だけでなく、対象プラン・段階や目的の制限まで、ルールで確認してください。

Q違反するとどうなりますか?
A

会社と違反の内容によって、警告つきの軽い措置(初回はSoft Breachとして全ポジション決済+警告メール)から、口座終了、全口座閉鎖・契約解除、利益取消しまで幅があります。口座をまたぐ両建てが重い処分になりやすいのは、各社共通の傾向です。